除湿機の捨て方完全ガイド|自治体・家電量販店・不用品回収まで安全に処分するポイントを解説

除湿機は湿気対策に便利な家電ですが、壊れたときや買い替えたいときの処分に悩む方は多いでしょう。実は、除湿機は自治体で処分できない場合もあり、フロンガスを使用している機種は特別な処理が必要です。

この記事では、除湿機の正しい処分方法や費用相場、注意点をわかりやすく解説します。東京・神奈川・千葉・埼玉など関東エリアでの自治体ルールも紹介しますので、安心・安全な捨て方の参考にしてください。

除湿機を処分する前に確認しておきたいこと

除湿機を安全かつ適切に処分するためには、いくつかの事前確認が欠かせません。フロンガスを使用しているかどうかや、タンクの水抜き、コードや付属品の整理などを怠ると、回収を断られたり、思わぬトラブルにつながることもあります。ここでは、処分前に必ず確認しておきたい3つのポイントを紹介します。

フロンガスを使用した除湿機は自治体で処分できない場合がある

除湿機の中には「コンプレッサー式」と呼ばれるタイプがあり、冷媒としてフロンガスが使われています。フロンは大気中に放出されると環境に悪影響を与えるため、自治体の粗大ごみとして処分できないケースがほとんどです。製品のラベルに「冷媒:R134a」などの表記(後ほど詳述)がある場合はフロンガス使用機種の可能性が高いので、メーカーや販売店に確認するか、第一種フロン類充塡回収業者に依頼しましょう。無理に分解するとガス漏れの危険があるため、自分で解体しないことが大切です。

参照:家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)

参照:各都道府県の第一種フロン類充塡回収業者登録簿|環境省

タンクの水を抜き、電源コードをまとめておく

除湿機を処分する際は、タンクに残った水を必ず捨ててから依頼しましょう。内部の水が残っていると、搬出時にこぼれて床を濡らしたり、ほかの不用品を汚す原因になります。さらに、コードやホース類はまとめておくと、搬出作業がスムーズです。

期間使用した機器は内部にカビやほこりが溜まっていることもあるため、簡単に掃除しておくと回収業者に丁寧な印象を与えられます。安全・清潔な状態で引き渡すことが、トラブル防止の第一歩です。

売却・譲渡を考える場合は清掃と付属品の確認を

まだ使える除湿機を売却したり譲渡したい場合は、事前に清掃と付属品の確認を行いましょう。ホコリやカビ、タンク内の汚れをきれいに落としておくことで、査定額が上がる場合もあります。フィルターや取扱説明書、排水ホースなどの付属品が揃っていると、購入者や買取業者にとって安心材料になります。また、動作確認をしておくことも重要です。電源が入り、除湿機能が正常に動作するかをチェックしておくと、取引時のトラブルを避けられます。

除湿機の処分方法5選

除湿機の処分には、自治体回収から業者依頼までさまざまな方法があります。製品のサイズやフロンガスの有無、設置場所によって最適な手段は異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。ここでは、費用や手間、リユースの可能性を踏まえて5つの方法を紹介します。

① 自治体の粗大ごみとして処分する

多くの自治体では、除湿機を粗大ごみとして受け付けています。たとえば横浜市では、除湿機を粗大ごみとして申し込みでき、処理手数料は500円です。指定日に自宅前へ出しておくだけで回収されるため、比較的手軽に処分できます。

ただし、フロンガス入り機種は自治体回収の対象外となる場合が多いため、事前に自治体の公式サイトで確認しておきましょう。搬出や運搬が可能であれば、直接ごみ処理施設へ自己搬入する方法もあります。

参照:粗大ごみの料金表(50音別) – 横浜市 家庭ゴミ 生活ガイド

参照:フロンガス製品の捨て方の変更について|川口市ホームページ

② 家電量販店の引き取り・下取りサービスを利用する

買い替えのタイミングであれば、家電量販店の引き取りサービスが便利です。ヤマダ電機、ケーズデンキ、エディオンなどの大手量販店では、新製品の購入有無にかかわらず、使用済みの除湿機を有料で引き取ってもらえます。

除湿機は一般的に小型家電リサイクルの「大型品目」に分類され、1点あたり1,000円~2,200円程度の回収料金がかかります。ただし、新製品購入と同時に引き取りを依頼すれば、訪問時の出張費用(3,300円前後)が無料になるなどのサービスを受けられることもあり、費用を抑えられる場合があります。

なお、フロンガスを使用しているコンプレッサー式除湿機については、引き取り不可とされる場合や、別途特殊な回収費用が設定されている場合があります(例:エディオンではフロン等処理困難物を含む製品を2,200円で回収)。冷媒の種類を事前に確認し、サービス内容を比較することで、より適切な処分方法を選択しましょう。

参照:家電リサイクル回収のお申込について | ヤマダウェブコム

参照:家電リサイクル | ケーズデンキ

参照:小型家電リサイクル | 家電とリフォームのエディオン

③ リサイクルショップやフリマアプリで売却・譲渡する

まだ使える除湿機であれば、リサイクルショップやフリマアプリを活用して費用をかけずに手放すのは賢い選択です。とくに、製造から5年以内の製品や、ダイキン・パナソニック・コロナ・三菱電機(サラリ)などの人気メーカー製は中古市場で需要が高く、買取価格がつく可能性があります。

査定額を上げるためには、事前の清掃と動作確認が重要です。タンクやフィルターの汚れをしっかり落とし、水気を完全に切っておくと高評価につながります。元箱や取扱説明書など付属品が揃っていれば、さらに査定額が上がる場合もあります。

また、フリマアプリでは価格を自由に設定できる反面、発送中の破損リスクがあるため、緩衝材を多めに使って厳重に梱包するなど対策しましょう。

④ 知人や地域掲示板サービス(ジモティーなど)で譲渡する

壊れていない除湿機であれば、知人や近隣住民に譲る方法や、地域掲示板サイト(ジモティーなど)を利用して無償で譲渡するのもおすすめです。この方法は、送料や梱包の手間がかからず、無料で手放せるのが大きなメリットです。特に梅雨の時期や引っ越しシーズン(春〜初夏)は需要が高まり、「取りに行きます」と申し出てくれる人が見つかりやすくなります。

譲渡の際は、タンクの水を抜き、フィルターや外装を清掃した状態で引き渡すのがマナーです。また、フロンガスを使用しているコンプレッサー式除湿機は、将来的に処分が難しくなる可能性があるため、譲渡先にその点を伝えるか、安全面を考慮して譲渡を控えると安心です。

地域でのリユースは、環境への負荷を減らしながら「まだ使えるものを必要とする人に託せる」満足感も得られる方法です。

⑤ 不用品回収業者に依頼する

手間をかけずに除湿機を処分したいなら、不用品回収業者への依頼が最もスムーズです。搬出から回収、リサイクル処理まで一括対応してもらえるため、重量のある除湿機でも安心して任せられます。

料金は3,000円〜10,000円程度が目安で、出張費や回収費込みの明朗会計が一般的です。

業者を選ぶ際は、自治体などの適切な資格を有しているかを確認しましょう。

「無料回収」をうたう無許可業者に依頼すると、不法投棄や追加請求などのトラブルになる可能性があるため注意が必要です。

除湿機の回収・買取なら「迅速片付け屋」がおすすめ

画像引用:迅速片付け屋

関東エリア(東京・神奈川・千葉・埼玉)で除湿機の処分を検討している方には、「迅速片付け屋」の利用がおすすめです。フロンガスを使用した除湿機にも対応しており、重くて運び出しが難しい製品でも、経験豊富なスタッフが安全に搬出・回収を行います。

また、状態が良ければ買取査定にも対応しているため、費用を抑えて処分できる点も魅力です。最短30分の即日回収や無料見積もりに対応しており、引っ越しや買い替えなど急ぎのケースでも安心です。

さらに、女性スタッフ対応やカード決済など、利用者に寄り添った柔軟なサービスも充実しています。関東で除湿機の回収・買取を検討している方は、まず「迅速片付け屋」に相談してみましょう。

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除湿機の処分にかかる費用相場

除湿機の処分費用は、依頼先・サイズ・設置環境によって異なります。特にフロンガスを使用しているタイプや大型モデルの場合は、通常より費用が高くなる傾向があります。ここでは、自治体・家電量販店・不用品回収業者に依頼した場合のおおよその相場を紹介します。

粗大ごみ・持ち込み処分の費用

自治体に除湿機を粗大ごみとして出す場合、300円〜700円前後が一般的な目安です。たとえば横浜市では「粗大ごみ受付センター」で申し込みを行い、処理券(500円)を貼り付けて回収日に自宅前へ出します。

また、さいたま市では「自己搬入制度」を利用して、市のクリーンセンターへ直接持ち込むことも可能です。10kgあたり200円程度と安く済ませることができます。

ただし、フロンガス入りの機種は回収対象外とされる場合が多く、別途専門業者に依頼する必要があります。各自治体によってルールが異なるため、公式サイトで最新情報を確認しておきましょう。

家電量販店の引き取りサービスの費用

家電量販店では、除湿機の買い替え時に1,000〜3,000円前後で引き取りを行う店舗が多くあります。

たとえば、ケーズデンキでは2,200円(税込)で回収可能ですが、新製品購入と同時であれば出張費(約3,000円)が無料となり、費用を抑えられます。また、エディオンでは持ち込み時に2,200円前後で回収してもらえます。ただし、購入店以外の製品やフロンガス入り機種は料金が割高になるか、受付対象外となるケースもあるため注意が必要です。

費用を抑えたい場合は、買い替え時に下取り・引き取りサービスのある店舗を選ぶとよいでしょう。

不用品回収業者に依頼する場合の費用

不用品回収業者に依頼する場合は、3,000〜10,000円前後が相場です。料金には出張費・搬出作業費・処分費が含まれており、自治体で回収できないフロンガス入り除湿機や大型タイプも依頼できます。

ただし、設置場所が2階以上にある、または搬出経路が狭い場合には、追加費用(数千円)が発生することもあります。見積もり時には、除湿機のサイズ・重量・設置場所・フロンガスの有無を正確に伝えることが大切です。

また、安心して依頼するためには、自治体などの適切な許可を持つ業者を選ぶようにしましょう。これにより、法令に基づいた適正処理とトラブル防止が期待できます。

除湿機のフロンガス処理に関する注意点

除湿機の中には、冷媒としてフロンガスを使用している機種があります。フロンガスは大気中に放出されると温室効果を高める原因となるため、適切な処理が求められます。誤った方法で廃棄すると、環境への悪影響だけでなく、法令違反に問われる可能性もあります。ここでは、処分時に確認すべきフロンガス関連のポイントを解説します。

フロンガスを使用した除湿機の見分け方

フロンガスを使用しているかどうかは、製品ラベルや銘板の冷媒表示を確認することで判断できます。背面や側面に貼られたシールに「冷媒:R134a」「R22」「R410A」などの記載があれば、フロンガスを使用している機種です。これらは一般的に「コンプレッサー式除湿機」と呼ばれ、冷却機能を利用して除湿を行います。

一方、「デシカント式(ゼオライト式)」と記載された除湿機にはフロンが使われていません。見た目では判別が難しい場合もあるため、取扱説明書やメーカー公式サイトで確認するのが確実です。

フロンガス回収は専門業者へ依頼

フロンガスが使用されている除湿機は、第一種フロン類充塡回収業者などの専門業者に回収を依頼する必要があります。これらの業者は国の登録を受けており、専用機材で安全にガスを抜き取り、環境への放出を防止します。無資格の回収業者や自治体への粗大ごみ出しは認められていないため注意が必要です。

また、フロン類の処理には別途料金(2,000〜5,000円程度)がかかる場合がありますが、法令遵守と環境保護の観点からも、必ず専門業者に依頼しましょう。

参照:各都道府県の第一種フロン類充塡回収業者登録簿|環境省

自治体やメーカー窓口に相談して正しい処理を

除湿機の処分をどの業者に依頼すべきか分からない場合は、自治体やメーカーの相談窓口に確認しましょう。たとえば、パナソニック・シャープ・コロナ・ダイキンなどの主要メーカーでは、フロンガスを使用した製品の回収ルートを案内しています。メーカー公式サイトやサポート窓口に型番を伝えると、正しい処分方法や対応可能な回収業者を紹介してもらえることがあります。

また、自治体の環境センターでも相談可能です。自己判断で解体や廃棄を行わず、必ず正規ルートを通じて安全に処理することが大切です。

除湿機を処分するときの注意点

除湿機の処分は、方法を誤るとトラブルや追加費用が発生することがあります。特に不用品回収業者の中には無許可で営業する業者も存在し、依頼者が被害を受けるケースも報告されています。ここでは、除湿機を安全かつ安心して処分するために注意しておきたい3つのポイントを紹介します。

無料回収をうたう無許可業者に注意

「無料で回収します」「どんな家電でも引き取ります」と宣伝する業者の中には、許可を持たない違法業者が紛れています。こうした業者に除湿機を渡すと、回収後に不法投棄されたり、引き取り後に高額な追加請求を受けるトラブルに発展することがあります。

安心して依頼するためには、業者が自治体などの適切な許可を取得しているかを必ず確認しましょう。見積書の内容や料金体系を明示してくれるかも重要な判断基準です。安さだけで選ばず、信頼できる業者を選ぶことが、結果的に安全で安い処分につながります。

搬出時の事故や水漏れに注意

除湿機は見た目以上に重く、水が残っていると搬出時にこぼれて床や壁を汚すことがあります。処分の前にはタンクの水を完全に抜き取り、電源コードやホースをまとめておくことが基本です。

また、搬出経路に養生マットや毛布を敷くなど、床や壁の保護をしておくと安心です。特にマンションや戸建ての階段を通る場合、角をぶつけて破損するリスクがあるため、無理に自分で運ばず専門業者に任せるのが賢明です。

こうした小さな準備をしておくことで、事故や損傷を防ぎ、スムーズな回収が可能になります。

まとめて処分すればコスト削減になる場合も

除湿機以外にも処分したい不用品がある場合は、まとめて依頼することで費用を抑えられることがあります。不用品回収業者の多くは「トラック積み放題プラン」や「複数点割引」を設けており、家具・家電を一括で回収するほど単価が下がる仕組みになっています。

また、同時に片付けを行うことで、部屋のスペースを効率的に整理できるのもメリットです。引っ越しや季節の模様替えのタイミングに合わせて、除湿機と一緒に不要な家電・家具を処分すれば、手間もコストも大幅に削減できます。

まとめ

除湿機の処分は、フロンガスの有無やサイズ、機種の種類によって最適な方法が異なります。自治体の粗大ごみ回収や家電量販店の引き取りを利用できる場合もありますが、フロンガス入り製品や大型機種は専門業者への依頼が必要です。

安全かつ手間を減らすには、適切な許可を持つ不用品回収業者に依頼するのが最も確実です。

また、状態が良ければ買取によって処分費用を抑えられる可能性もあります。まずは複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較して、自分に合った方法で除湿機をすっきりと手放しましょう。