ファンヒーターは冬場に欠かせない暖房器具ですが、いざ処分しようとすると「何ごみに出せばいいのか」「灯油はどう処理するのか」など迷うポイントが多いアイテムです。
特に石油ファンヒーターは、灯油の抜き取りが必須であり、残留した灯油が原因で火災や引火のリスクがあるため、自治体でもそのまま捨てられないケースがあります。ガス・セラミック・オイルなど種類によっても適切な処分方法が異なります。
本記事では、ファンヒーターの種類別の捨て方、灯油の安全な処理方法、費用の目安、不用品回収業者への依頼メリットまでわかりやすく解説します。関東エリアでの具体例も交えながら、安全で失敗しない処分方法を知りたい方に役立つ内容です。
目次
ファンヒーターを捨てる前に知っておきたい基礎知識

ファンヒーターは暖房器具の中でも種類が多く、燃料や構造によって処分方法が大きく異なります。特に石油ファンヒーターは灯油の取り扱いや分別の問題があるため、自治体のルールに従う必要があります。安全に処分するためには、種類ごとの特徴や寿命のサインを把握しておくことが重要です。
ファンヒーターの種類(石油・ガス・セラミック・オイル)
ファンヒーターには石油、ガス、セラミック、オイルの4種類があり、仕組みや処分のしやすさが異なります。
石油ファンヒーターは灯油を燃料とするため、暖まりが早く広い部屋にも対応できますが、処分時には灯油タンクの処理が必要です。ガスファンヒーターは都市ガス・LPガスを使用し、臭いが少なくスイッチひとつで温風が出る点が特徴。ただし、ガス栓の位置によっては設置の自由度が低く、処分時も自治体で扱いが分かれます。
セラミックファンヒーターは電気でセラミックを加熱するタイプで、燃料の処理が一切不要なのが最大の利点です。小型・軽量なものが多いため、多くの自治体で30cm未満なら不燃ごみ、それ以上なら粗大ごみとして比較的簡単に処分できます。
一方、オイルファンヒーターは内部に難燃性のオイル(鉱物油)を循環させて暖める構造です。本体が非常に重く、また自治体によっては内部のオイル処理(抜き取りや分別)について個別ルールを設けているケースがあるため、粗大ごみとして出す前に必ず自治体の規定を確認することが欠かせません。
石油ファンヒーターが「そのまま捨てられない」理由
石油ファンヒーターは構造上、灯油タンクや油受けに残った灯油が必ずと言ってよいほど残ります。この灯油が入ったままでは火災リスクがあり、自治体の粗大ごみや不燃ごみとしては受け付けられません。また、燃焼機能には一酸化炭素を発生させる仕組みが含まれており、内部構造も金属・電子基板・プラスチックが混在しているため、分別が必要です。
さらに、灯油が少量でも本体に残っていると処理施設で引火の恐れがあるため、必ず抜き取りが求められます。東京都や横浜市でも「灯油が入った石油機器は回収不可」と明記されており、適切な処理をしなければ回収ルートに乗せることができません。こうした安全面・分別面の理由から、石油ファンヒーターは“そのままでは捨てられない”という扱いになっています。
ファンヒーターの寿命と買い替えの目安
ファンヒーターにはメーカーが定める「設計上の標準使用期間」があり、石油ファンヒーターは約8年、ガスや電気式でも10年前後がひとつの目安とされています。使用期間が長くなると、部品の劣化により安全性が低下し、火災や一酸化炭素中毒の原因となる故障が起こりやすくなります。
具体的な買い替えサインとしては、エラーコードが頻繁に表示される、運転中に異音・焦げ臭い・灯油臭いなどの異臭が続く、電源コードの断線が疑われるなどの症状が挙げられます。特に異臭や炎が赤い・燃え上がりなどの不具合は不完全燃焼の可能性があり、ただちに使用を中止すべき危険なサインです。
これらの状態が続く場合は修理よりも買い替えが現実的で、安全面を考えても早めの処分が推奨されます。
【種類別】ファンヒーターの捨て方・処分方法7選

ファンヒーターの処分方法は、自治体で捨てられるものから専門業者に依頼する方法まで幅広くあります。種類や状態、灯油の残量によって最適な方法が異なるため、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。ここでは、費用・手間・安全性の観点から代表的な7つの処分方法をまとめました。
① 自治体の粗大ごみとして処分する
ファンヒーターは多くの自治体で粗大ごみとして回収されており、費用を抑えて処分したい方に適した方法です。東京都23区では300〜400円ほどの処理券を購入し、電話またはWebで収集を申し込む事前予約制が一般的です。
ただし、灯油が残っている石油ファンヒーターは回収不可となるため、必ずタンクと油受けを空にしてから申し込む必要があります。また、自治体によって「一辺の長さが30cmを超えるものは粗大ごみ」と定めていることが多く、小型の製品は不燃ごみ扱いとなるケースもあるため、事前に公式サイトで分別ルールを確認しましょう。
参照:粗大ごみの出し方|足立区
参照:粗大ごみとして収集されないもの | 粗大ごみよくあるご質問(FAQ) 横浜市
② 自治体のクリーンセンターへ持ち込み処理
時間の都合がつく場合は、自治体のクリーンセンター(ごみ処理施設)へ直接持ち込む方法もあります。東京都や神奈川県の一部自治体では、ファンヒーターを不燃ごみまたは粗大ごみ相当として持ち込み処理できます。手数料は数百円〜1,000円前後と安く、即日処理できる点がメリットです。
一方で、石油ファンヒーターは灯油が残っていると受け付けてもらえません。搬入時に職員の確認が入るため、必ずタンクと油受けを空にし、匂いがしない状態にしておきましょう。車で運搬する場合は、転倒しないよう固定するなどの安全対策も必要です。
③ 家電量販店で引き取ってもらう
ヨドバシカメラ、ビックカメラ、コジマなどの家電量販店では、買い替え時に古いファンヒーターの引き取りを行っている店舗があります。料金は店舗によって異なりますが、300〜1,100円ほどが目安です。買い替えを伴う場合は無料または割引になるケースもあります。
ただし、全店舗で引き取りに対応しているわけではなく、「灯油残量がある製品は不可」「オイルファンヒーターは対象外」など条件の違いもあります。利用する際は店頭や公式サイトで事前に確認し、灯油タンクを空にして持ち込むようにしましょう。
④ リサイクルショップに売却する
状態の良いファンヒーターは、リサイクルショップで買取の対象になることがあります。特に製造年が比較的新しいモデル(5年以内)や、コロナ・ダイニチ・パナソニックなど人気メーカーの製品は需要が高く、数百〜数千円で売れる可能性もあります。
一方で、汚れや劣化が目立つもの、標準使用期間を過ぎたものは買い取り不可となることが多いため、事前に電話で査定可否を確認するとスムーズです。売却できれば処分費がかからず、費用を抑えられる点がメリットです。
⑤ フリマアプリ・オークション・ジモティーで譲る
メルカリやヤフオク、ジモティーなどを利用すれば、自分のタイミングでファンヒーターを譲ったり販売することができます。動作に問題がなく見た目もきれいな製品であれば、リユース需要が高く、想定以上の金額で売れることもあります。
ただし、灯油が入ったままの状態での発送・譲渡は厳禁です。また、大型の石油ファンヒーターは送料が高額になり、購入者とトラブルになりやすいため、ジモティーのような「直接受け渡し」が適しています。個人間取引は自己責任となるため、動作状況・状態説明を正確に記載することが重要です。
⑥ 施設・知人へ譲渡する
保育園、地域センター、自治会施設など、暖房機器を必要としている施設に譲渡できる場合があります。状態が良いファンヒーターであれば、地域の活動に役立ててもらえるため、廃棄ではなく「有効活用」という形で手放せるのがメリットです。
ただし、消防設備の規定や安全基準の理由から、石油ファンヒーターの受け入れを行っていない施設もあります。譲渡前に種類・年式・動作確認の有無を伝え、灯油を空にした状態で引き渡しましょう。
⑦不用品回収業者に依頼する
自分で運べない・灯油の処理が不安・急いで処分したい場合は、不用品回収業者への依頼がもっとも確実で安全です。石油ファンヒーターのように重量がある機器も、スタッフが屋内から搬出してくれるため、壁や床を傷つける心配がありません。
関東エリアでは即日対応が可能な業者も多く、急な引っ越しにも便利です。ただし、家庭ごみを扱うには自治体などの適切な許可が必要です。「無料回収」をうたう無許可業者は、不法投棄や高額請求につながる事例があるため、依頼する際は必ず適切な許可を取得した業者であることを確認しましょう。
ファンヒーターの回収・買取なら「迅速片付け屋」がおすすめ

ファンヒーターを安全かつ手間なく処分したい方には、「迅速片付け屋」の利用がおすすめです。石油ファンヒーターは灯油抜きが必須ですが、重い本体の搬出から回収までスタッフがすべて対応してくれます。女性スタッフの在籍や明朗な料金体系、追加費用なしの見積もり無料サービスなど、初めてでも利用しやすい点が魅力です。
また、即日対応(最短30分)も可能なため、「引っ越しまで時間がない」「自分では持ち運べない」という場合でも安心。状態が良いファンヒーターは買取対象になることもあり、処分費を抑えられるケースもあります。手間をかけず確実に処分したい方は、無料見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。
【受付時間】9:00~21:00 年中無休
ファンヒーターの処分にかかる費用相場

ファンヒーターの処分費用は、自治体へ出すか、店舗へ持ち込むか、業者に依頼するかによって変わります。特に石油ファンヒーターは灯油の残量や搬出条件によって追加費用が発生するケースもあるため、事前に目安を知っておくことが大切です。ここでは、主要な処分方法ごとの費用相場をわかりやすくまとめました。
自治体の粗大ごみ・不燃ごみの手数料
自治体の粗大ごみ回収は、もっとも費用を抑えて処分できる方法です。東京都23区では300〜400円程度の粗大ごみ処理券を購入し、事前予約のうえで玄関先に出しておく流れが一般的です。横浜市や千葉市、さいたま市でも同程度の料金が目安となっており、低コストで処分したい方に適しています。
ただし、自治体ごとに「石油ファンヒーターは不燃ごみ扱い」「サイズによって粗大ごみに分類」など細かなルールが異なります。さらに灯油が残っている状態では回収不可となるため、処分前に必ずタンクを空にしておく必要があります。自治体の公式サイトで対象品目・分別方法を確認しておくと安心です。
参照:粗大ごみの出し方|足立区
家電量販店・ホームセンターの回収料金
ヨドバシカメラ、ビックカメラなどの家電量販店では、買い替え時に古いファンヒーターを回収できる場合があります。店頭持ち込みの場合、料金は数百円〜1,100円ほどが相場ですが、宅配リサイクルを利用する場合は2,000円前後となることもあります。購入と同時であれば無料または割引になるケースもあります。
ただし、サービスは店舗によって異なり、「灯油残量がある場合は引取不可」など条件が付く点に注意が必要です。持ち込みの手間はありますが、買い替えとセットで利用する場合は便利でコストも抑えられます。
不用品回収業者の費用相場
不用品回収業者に依頼する場合、費用は作業内容や設置環境によって大きく変わります。一般的には3,000〜8,000円前後が目安ですが、階段での搬出や長距離の運び出し、ファンヒーターのサイズ、灯油残量の有無などによって追加料金が発生することがあります。特に石油ファンヒーターは油タンクの取り扱いが必要なため、灯油が残っている場合は別途処理費が加算されるケースもあります。
一方で、複数の不用品をまとめて依頼することで割引が適用されることもあり、引っ越しや大掃除のタイミングで活用するとコスパが上がります。業者ごとに料金体系が異なるため、複数社の無料見積もりを比較しておくと、無駄な出費を防げて安心です。
参照:不用品回収の料金プラン | ゴミ屋敷の片付けと不用品・粗大ゴミの即日回収は迅速片付け屋
灯油が残っている場合の正しい処理方法

石油ファンヒーターを処分する際、もっとも注意すべきなのが「灯油の扱い」です。灯油が残った状態では自治体の粗大ごみや店舗での引き取りを断られることが多く、不適切に処理すると火災リスクも伴います。ここでは、関東圏の自治体の方針も踏まえながら、安全で確実な灯油の処理方法を解説します。
ガソリンスタンドで引き取り依頼
関東圏では、ガソリンスタンド(特にフルサービス店)で少量の灯油を引き取ってくれるケースがあります。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県でも「使用済み灯油の持ち込みを受け付ける」店舗があり、無料または数百円の処分料で対応してもらえます。ただし、すべてのスタンドが実施しているわけではなく、セルフ式では断られることが一般的です。
持ち込む際は、灯油ポリタンクなど密閉容器を使用し、スタンドに事前電話を入れて受け入れの可否を確認するのが安全です。多量の灯油は受け付けてもらえない場合があるため、家庭で使い切れなかった分を処分したいときに適した方法です。
ファンヒーターで使い切る方法
灯油が少量残っている場合は、ファンヒーターを通常運転して使い切るのが最も安全で確実です。運転中は必ず換気を行い、異音や赤い炎(不完全燃焼のサイン)が見られたらすぐに停止してください。使い切った後は、「空焚き運転」をして、気化しきれなかった灯油を完全に燃焼・乾燥させることが重要です。
また、ファンヒーターのタンクを逆さにして無理やり排出する方法は、こぼれや引火リスクがあるため推奨されません。安全性を優先し、必ず通常の使用範囲で燃焼させて処理するようにしましょう。
少量なら紙・布に染み込ませ可燃ごみ処理できる自治体例
東京都の一部自治体では、数十ml程度のごく少量の灯油であれば、新聞紙や古布に染み込ませて乾燥させ、可燃ごみとして処分できる場合があります。ただしこれは「あくまで少量に限定」されており、容器に残ったままの灯油や多量の廃油は絶対に可燃ごみに出せません。
また、自治体によって対応がまったく異なる点にも注意が必要です。横浜市や千葉市などでは可燃ごみ処理を認めていないため、ガソリンスタンド持ち込みや専門業者への依頼が必須となります。必ず自治体ページで「灯油 処分」「廃油 回収」などの情報を確認してから実施しましょう。
不用品回収業者へ依頼するメリット
灯油の処理方法に不安がある、量が多い、タンク内の残りがどうしても抜けないなどの場合は、不用品回収業者に依頼するのが最も安全で確実です。業者によっては灯油の抜き取りまで対応しているため、自分で扱う必要がなく、火災事故やこぼれのリスクを避けられます。
また、ファンヒーター本体の搬出もあわせて依頼できるため、重くて持ち運べない場合でも安心です。急ぎの引っ越しや片付けにも対応でき、即日で処分できる点もメリットです。違法業者を避け、適切な許可を持つ会社を選べば、安全性と手間削減の両方が得られます。
ファンヒーターを処分するときの注意点

ファンヒーターは種類や構造によって処分ルールが細かく分かれており、誤った方法で捨ててしまうと回収を拒否されたり、事故につながることがあります。特に石油ファンヒーターは灯油や電池などの付属品の扱いに注意が必要です。安全に、そしてトラブルなく処分するために、ここでは必ず押さえておきたいポイントを解説します。
灯油タンクは必ず空にしてから処分
繰り返しになりますが、石油ファンヒーターを捨てる際、もっとも重要なのが「灯油タンクを空にする」ことです。灯油が残った状態では、自治体の粗大ごみ収集・クリーンセンター持ち込み・家電量販店の引き取りのいずれも受け付けてもらえません。灯油は揮発性が高く、処理施設での引火リスクがあるため、法令上も厳しく管理されています。
タンク内の灯油はできるだけ通常運転で使い切り、残った分はガソリンスタンドでの処分や、少量であれば紙・布に吸わせて可燃ごみにできる自治体の方法に従いましょう。安全のため、タンクを無理に傾けて排出する行為は避けてください。
乾電池を抜いてから分別
セラミックファンヒーターや石油ファンヒーターの着火装置には乾電池が使われているケースが多く、そのまま捨てると自治体で回収できません。乾電池は「資源物」や「有害ごみ」として別に回収されるため、本体と一緒に出してしまうと回収不備になるだけでなく、破裂・液漏れなどのトラブルにつながる可能性もあります。
処分前には、電池ボックスを開けて乾電池をすべて取り外し、自治体の電池回収ボックスなどに分別して出しましょう。特にアルカリ電池やマンガン電池は自治体のルールが細かく分かれているため、公式サイトで分別方法を確認しておくと安心です。
オイルファンヒーターは自治体で不可の場合がある
オイルファンヒーターは内部に熱伝導用のオイルが密閉されている構造になっており、自治体での処理が難しいとされています。東京都や神奈川県の一部自治体では「収集不可品目」に指定される例もあり、持ち込み処分や粗大ごみとして出すことができないケースもあります。
そのため、処分方法としてはリサイクルショップ・ホームセンター・不用品回収業者への依頼が現実的です。自治体ごとに対応が大きく異なるため、「オイルヒーター」「暖房器具」といった分類で公式情報を必ず確認することが必要です。誤って収集日に出しても回収されず、持ち帰り指示が出ることもあるため注意しましょう。
無料回収をうたう無許可業者に注意
ファンヒーターを含む暖房器具の回収では、「無料回収」「0円処分」をうたう違法業者によるトラブルが全国で報告されています。無許可業者に依頼すると、不法投棄や高額請求、個人情報の悪用といった被害につながる危険性があります。特に石油ファンヒーターは分解に手間がかかるため、無料での回収は仕組み上ほぼ成り立ちません。
安心して依頼するためには、自治体などの適切な許可を取得しているかを確認することが重要です。見積もり内容を曖昧にしたまま契約を迫る業者は避け、料金・作業内容・追加費用の有無を明確に説明してくれる会社を選びましょう。安全性とトラブル回避のためにも、信頼できる事業者への依頼が欠かせません。
まとめ
ファンヒーターの処分は、種類・状態・灯油の残量・自治体ルールによって方法が変わります。石油ファンヒーターは特に灯油の抜き取りが必須で、誤った処分は火災リスクや不法投棄につながるため注意が必要です。
自治体の粗大ごみ回収から家電量販店、リサイクルショップ、不用品回収業者まで選択肢は多く、費用や手間を比較して最適な方法を選ぶことが大切です。重くて運び出しが難しい場合は、搬出まで任せられる専門業者を活用すると安全です。
今回の内容を参考に、ルールを守りながら安全にファンヒーターを処分しましょう。










