こたつを処分したいと思っても、「粗大ごみで出せるのか」「費用はいくらかかるのか」「天板や布団は別で捨てる必要があるのか」と迷う方は少なくありません。自治体ごとにルールが異なり、手続きを誤ると回収してもらえないケースもあります。
実際、こたつはサイズや構造の関係で、一般的な家具よりも処分方法の選択肢が多く、状況に応じた判断が求められる品目です。
本記事では、こたつの正しい捨て方・処分方法を中心に、粗大ごみとして出す手続き、処分費用の目安、不用品回収業者を利用する場合のポイントまでをわかりやすく解説します。手間や費用を抑えて、無理なくこたつを処分したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
こたつは何ごみ?処分前に知っておきたい基礎知識

いざこたつを処分しようとすると、「これは粗大ごみでいいのだろうか」「家電リサイクル法の対象なのだろうか」と、ふと考え込んでしまう方が少なくありません。
こたつは家具でありながら、電気を使う家電でもある「境界線」に位置する存在です。しかし結論から言えば、こたつはエアコンや冷蔵庫のような「家電リサイクル法」の対象外であり、一般的には「粗大ごみ」として扱われます。
この前提を曖昧なまま進めてしまうと、指定日に出したのに回収されない、再度申し込みが必要になるといった事態を招き、余計な手間がかかってしまいます。まずは、こたつの構造と正しい扱い方を整理しておきましょう。
こたつの種類と構造(本体・天板・ヒーター)
現在、一般家庭で多く使われているのは、テーブル型の「家具調こたつ」です。見た目はごく普通のローテーブルですが、内部に電気ヒーターユニットが組み込まれています。
こたつは大きく分けて以下の三つのパーツで構成されています。
- 天板: 上に載せる板
- 本体フレーム: 脚や枠組み(木製またはプラスチック製)
- ヒーターユニット・電源コード: 熱を生む電気部品
もし木材だけであれば処分は単純ですが、金属や電気部品が混ざることで、可燃・不燃の線引きが自治体ごとに異なります。
ここで注意したいのが「分解」です。 「小さく分解すれば普通ごみ(可燃・不燃)で出せる」と思われがちですが、多くの自治体では「分解しても、元のサイズが規定(一辺30cm〜50cmなど)を超えていれば粗大ごみ」というルールを設けています。良かれと思って分解したことが、かえって処分の手間を増やすこともあるため、事前のルール確認が欠かせません。
こたつの寿命と処分を検討するタイミング
こたつは構造が比較的シンプルで、一度購入すると長く使える家電です。ただし、さすがに無限というわけにはいきません。一般的には、8〜10年ほどがひとつの目安とされており、特にヒーターや配線といった電気部分から先に不具合が出やすくなります。
たとえば、電源は入るのに以前ほど暖かくならない。使っていると、内部から小さな異音がする。あるいは、一瞬だけ焦げたようなにおいを感じる。
こうした変化は、内部で無理がかかり始めているサインです。見過ごしてしまうと、発熱トラブルや安全面の問題につながる可能性も否定できません。
処分を考えるタイミングは、単に年数だけで決めるものではありません。安心して使えているかどうか。そこが判断の軸になります。
快適さが損なわれ、安全性にも不安を感じ始めた。その段階に来たら、処分や買い替えを前向きに検討する時期といえるでしょう。
参照:すぐわかる!家電エコ用語ナビ – 補修用性能部品の保有期間 -|JEMA
参照:製品安全センター こたつの事故の防止について(注意喚起)
こたつの捨て方・処分方法7選

こたつを処分しようと考えたとき、選択肢はひとつではありません。
多くの方がまず思い浮かべるのは「粗大ごみ」でしょう。ただ、実際には、置いてある場所や大きさ、かけられる時間や労力によって、向き不向きははっきり分かれます。
ここで判断を誤るとどうなるか。思ったより費用がかさんだり、玄関先まで運べず途方に暮れたり。現場では、そうした声を何度も聞いてきました。
この章では、よく選ばれている7つの処分方法を一つずつ整理しながら、「どんな人に向いているか」「気をつけたい点」を、できるだけ噛み砕いてお伝えします。
① 自治体の粗大ごみとして処分する
もっとも基本になるのが、自治体の粗大ごみ回収です。東京・神奈川・千葉・埼玉の多くの自治体では、こたつは「粗大ごみ」として扱われています。
流れは比較的シンプルです。電話やインターネットで回収を申し込み、処理手数料を支払い、指定された日に決められた場所へ出す。手数料は地域差がありますが、目安は300円〜1,000円ほど。費用面だけを見ると、かなり抑えられます。
ただし一つ、大きな壁があります。家の外まで自分で運び出す必要があること。大型で重量のあるこたつや、階段のある住まいでは、これが想像以上に負担になります。ここを軽く考えないことが大切です。
② ごみ処理センターへ自己搬入する
時間と体力に余裕がある方なら、ごみ処理センターへ直接持ち込む方法もあります。自治体によっては、粗大ごみ回収よりも安く処分できる場合があります。
ただし、条件はまちまちです。事前予約が必要なところもあれば不要なところもあり、受付は平日の午前中のみ、というケースも珍しくありません。費用は重量制が多く、数百円程度で済むこともあります。
とはいえ、積み込みも荷下ろしも自力。腰を痛めた、車内を傷つけた、という話も現実にあります。体力や人数に不安がある場合は、無理をしない判断が賢明です。
③ 家電量販店・家具店の引き取りサービスを利用する
買い替えを検討しているなら、店舗の引き取りサービスが便利です。ただし、「家電量販店」と「家具店」では回収できる範囲が異なる点に注意してください。
- 家具店:新しいこたつを購入する際、同種品として古いこたつを丸ごと(天板・脚・ヒーター)引き取ってくれる場合があります。
- 家電量販店:ヒーターユニットのみを「小型家電リサイクル」として回収する店舗は多いですが、木製のテーブル枠までは引き取ってくれないケースが一般的です。
配送と同時に回収してもらえるため、運び出しの負担がないのが大きな利点です。
④ リサイクルショップで売却する
状態の良いこたつであれば、リサイクルショップでの売却も選択肢に入ります。高級感のある家具調こたつや、比較的新しいモデルは、買取対象になりやすい傾向があります。
一方で、大型のものや使用感が強いものは、断られることも少なくありません。実際に運んだ結果、「買取不可」と言われて肩を落とす方もいます。
査定で見られるのは、サイズ、メーカー、年式、そして動作状況。特にヒーターが正常に動くかどうかは、必ず確認しておきたいポイントです。持ち込みが難しければ出張買取に対応する業者を選びましょう。
⑤ フリマアプリ・インターネットで売却する
フリマアプリやネットオークションを使えば、価格を自分で決めて売りに出すこともできます。タイミングが合えば、思わぬ買い手が見つかることもあります。
ただし、この方法は「手間」との付き合いになります。出品、やり取り、梱包、発送。特にこたつはサイズが大きく、送料が高額になりがちです。送料を読み違えると、売れたのに赤字、ということも起こります。
途中で面倒になって放置されるケースも少なくありません。労力をかけられるかどうか、冷静に見極める必要があります。
⑥ 知人・施設へ譲渡・リユースする
まだ十分に使えるこたつであれば、知人や親族、地域の施設へ譲る方法もあります。費用がかからず、喜ばれることも多い選択肢です。
ただし、ここにも注意点があります。「誰が運ぶのか」「使い始めてすぐ故障したらどうするか」。こうした点を曖昧にしたまま進めると、関係性にひびが入ることもあります。
状態に不安がある場合は、無理に譲らない。それも立派な判断です。
⑦ 不用品回収業者に依頼する
運び出しが難しい場合や、大型のこたつを確実に処分したい場合は、不用品回収業者への依頼が現実的です。搬出から回収、処分までを一括で任せられるため、途中で作業が止まる心配がありません。
また、こたつ以外の家具や家電もまとめて処分できる点は大きなメリットです。引っ越しや家の整理の場面では、特に効果を発揮します。
費用はかかりますが、安全・手間の削減・確実性。この三つを重視する方にとっては、十分に検討する価値のある方法です。
こたつの回収・処分は「迅速片付け屋」がおすすめ

こたつの処分を検討するなかで、「運び出しが難しい」「手続きに手間がかかりそうだ」と感じる方も多いでしょう。そのような場合は、不用品回収サービスを利用することで、手間や負担を大きく減らせます。
迅速片付け屋は、東京・神奈川・千葉・埼玉を中心に展開している不用品回収サービスです。こたつのようにサイズや重量があるものでも、室内からの運び出しを含めて回収まで一括で対応できるため、自分で作業をする必要がありません。
迅速片付け屋では、無料見積もりにより事前に費用を確認でき、状況次第では即日対応も可能です。こたつ単体はもちろん、他の家具や家電とまとめて回収できる点も便利です。安全性と効率を重視するなら、専門業者に相談するのが現実的な選択です。
【受付時間】9:00~21:00 年中無休
こたつの処分費用相場と比較一覧

こたつを処分する場面で、まず頭に浮かぶのが「結局、いくらかかるのか」という点ではないでしょうか。それと同時に、「自分でどこまで動く必要があるのか」という手間も、無視できない判断材料になります。
処分方法によって、かかる費用も、動く距離も、待ち時間も大きく変わります。安さだけを優先した結果、びくともしないこたつを前に立ち尽くす――そんな状況は、できれば避けたいところです。
ここでは、代表的な処分方法ごとに費用の目安・手間・スピード感を整理しました。ご自身の状況と照らし合わせながら、見ていただければと思います。
処分方法別の費用目安(比較表)
| 処分方法 | 料金相場 | 手間・労力 | スピード感 |
|---|---|---|---|
| 自治体(粗大ごみ) | 400円〜1,000円 | 大(指定場所まで搬出) | 1〜3週間後 |
| ゴミ処理施設持込 | 200円〜500円 | 最大(車への積込・運搬) | 当日〜数日以内 |
| 不用品回収業者 | 3,000円〜 | 最小(全てお任せ) | 最短即日 |
| リサイクルショップ | 0円(プラス査定あり) | 中(持ち込みか出張) | 予約状況次第 |
表だけを見ると、自治体回収や持ち込みが最も安く見えます。ただ、そこに運び出しの負担や処分までの待ち時間を重ねて考えると、必ずしも「楽な選択」とは言い切れません。
大切なのは、金額だけで判断しないこと。ご自身の体力、住環境、使える時間を含めて考えると、最適解は人によって変わります。
費用を抑える3つのポイント
こたつの処分費用を少しでも抑えたい場合、事前に意識しておくと差が出るポイントがあります。
① 買取と処分の両方に対応した業者を選ぶ
状態の良いこたつであれば、思いがけず値が付くこともあります。買取と処分を同時に行える業者を選べば、査定額を処分費用に充てることができ、結果的に負担が軽くなるケースもあります。
「どうせ値は付かない」と決めつけず、一度確認してみる。それだけで結果が変わることもあります。
② ほかの冬物家電とまとめて処分する
こたつ単体で依頼するより、電気毛布や加湿器、ファンヒーターなどとまとめて処分したほうが、1点あたりの費用が下がりやすくなります。
特に、不用品回収業者の場合は「基本料金(車両代)」が固定でかかることが多いため、単品よりも「軽トラ積み放題プラン」などで毛布、ストーブ、加湿器などをまとめて出すほうが、結果として1点あたりの単価を大幅に抑えられます。
※注意:ストーブを出す際は、必ず灯油を完全に抜いておく必要があります。
③ 自治体の直接搬入を選択肢に入れる
とにかく費用を抑えたい場合、自治体のごみ処理施設へ直接持ち込む方法は有効です。ただし、車と体力が前提になります。
無理をして膝や腰を痛めては本末転倒。「できるかどうか」を冷静に考えたうえで選びましょう。
【部品別】天板・布団・ヒーター・ラグの処分ルール

こたつを片付けようとすると、本体以上に悩ましいのが周辺の部品です。天板、こたつ布団、ヒーター、ラグ。それぞれ素材も構造も違い、「まとめて捨てていいのか?」と手が止まる方は少なくありません。
ここで分別を誤ると、収集日に出しても置き去りにされることがあります。二度手間を防ぐためにも、部品ごとの扱いを一度整理しておくことが大切です。順に見ていきましょう。
天板(こたつ板)の処分はどうする?自力で解体・カットはできる?
木製の天板を見ると、「ノコギリで切れば燃えるごみに出せるのでは」と考えがちです。しかし、こたつの天板は強度を出すために複数の板を接着した「合板」が多く、非常に硬いため、手作業での切断は怪我や騒音トラブルの元になります。
さらに重要なのが自治体のルールです。多くの地域では、「たとえ解体・切断しても、元のサイズが粗大ごみ基準であれば、粗大ごみとして申し込む必要がある」と定められています。ルールを知らずに一般ごみとして出すと、回収されずに放置され、近隣トラブルの原因にもなりかねません。
無理に手を出さず、天板ごと粗大ごみとして処分する。結果的に、これが一番安全で確実な選択です。
こたつ布団・ラグ(敷布団)は何ゴミ?
こたつ布団やラグは、基本的には布製品として扱われます。判断の分かれ目は「指定ごみ袋に入るかどうか」。これに尽きます。
30〜50cm程度にたたんで袋に入り、口がしっかり縛れる状態であれば、可燃ごみとして出せる自治体が大半です。
ただし、ホットカーペット(電熱ラグ)だけは別です。内部に金属の電熱線が張り巡らされているため、無理に切断しようとすると刃を傷めるだけでなく、分別も「不燃ごみ」や「粗大ごみ」に指定されていることが一般的です。
通常のラグと同じ感覚で袋に入れて出さないよう、事前の確認が必要です。
ヒーターユニットと電源コードの正しい分別
ヒーター部分を取り外せるタイプの場合、これらは「小型家電」としての扱いになります。多くの自治体では、ヒーターユニットは不燃ごみ・金属ごみとして回収されます。
また、役所や公共施設に設置されている「小型家電回収ボックス」を利用できる場合もあります。このボックスに投入できれば、処分費用をかけずにリサイクルに回すことが可能です(※サイズ制限があるため要確認)。電源コードも、基本的には不燃ごみや小型家電として扱われます。
ただし、この区分は地域差が大きいのが実情です。「いつもこうだから大丈夫」と思い込まず、処分前に自治体の公式サイトを一度確認する。このひと手間が、回収トラブルを防ぎます。
正しく分ける。それだけで、処分は驚くほどスムーズになります。
参照:廃棄物・リサイクル対策 | 環境再生・資源循環 | 環境省
こたつ処分に関するよくある質問(Q&A)

こたつの処分は、手順そのものよりも「この場合はどうなる?」という引っかかりで止まりがちです。重くて動かせない。売れるのか分からない。本体じゃなく部品だけ残った。いずれもよくある話です。
ここでは、現場で実際によく聞かれる質問を取り上げ、迷いどころを一つずつほどいていきます。
Q. 重くて玄関先まで運び出せません。自治体で助けてくれますか?
正直なところ、こたつは見た目以上に重たい家具です。畳の上では動かせても、廊下や段差で止まる。そこで腰を痛めた、という話も珍しくありません。
自治体によっては、高齢者や障がいのある方を対象に、職員が室内から運び出しを補助する「ふれあい収集」などの支援制度を設けています。しかし、対象は特定の条件下にある世帯に限られており、一般世帯が「重いから」という理由だけで利用できるケースは稀です。
さらに、回収日が数週間先になることもあります。「今すぐ片付けたい」「一人では無理だ」と感じたら、無理は禁物です。
その場合は、搬出から処分まで一括で任せられる不用品回収業者を選ぶほうが、安全で確実。費用はかかりますが、ケガのリスクを考えれば、十分に現実的な選択といえるでしょう。
Q. 天板に傷があっても買取してもらえますか?
傷の程度にもよりますが、日常的な擦り傷であれば買取対象になる可能性はあります。ただし、買取の成否を分けるのは傷よりも「製造年式」と「動作状況」です。
多くのリサイクルショップでは、火災事故防止の観点から製造から5〜7年以内の商品を一つの基準としています。天板が綺麗でも、ヒーターユニットが古すぎたり、コードに補修跡があったりする場合は、安全上の理由から買取不可(引き取りも不可)となるケースが多いです。
まずは「PSEマーク」の有無と製造年を確認し、事前に電話やLINE査定で相談することをお勧めします。
参照:電気用品安全法の概要 – 電気用品安全法(METI/経済産業省)
Q. こたつ布団だけ、あるいはヒーターだけでも回収可能ですか?
はい、部品のみの処分も可能です。
- こたつ布団・ラグ:多くの自治体では、指定のゴミ袋に入れば「可燃ごみ」、入らなければ「粗大ごみ」となります。
- ヒーターユニット:「小型家電リサイクル法」に基づき、公共施設の「回収ボックス」で無料回収している自治体もあります。
ただし、これらを別々に処分場へ持ち込んだり、自治体に申し込んだりするのは手間がかかります。もし「他にも捨てたいものがある」のであれば、不用品回収業者にまとめて依頼することで、分別の手間なく一気に片付けることができます。
まとめ
こたつの処分には、自治体の粗大ごみ、直接の持ち込み、売却や譲渡、そして不用品回収業者の利用まで、いくつもの道があります。
どれが正解かではありません。何を優先したいのか。費用なのか、手間なのか、早さなのか。ここを一度、自分に問いかけてみてください。軸が決まれば、選択肢は自然と見えてきます。
天板や布団、ヒーターといった部品の扱いも同じです。事前に分別ルールを知っていれば、当日になって立ち止まることもありません。段取り八分、処分二分。少しの下調べが、作業全体を楽にします。
気をつけたいのは、故障したこたつを「まだ使えるから」と使い続けること。暖まりが鈍い、コードが硬くなっている。そうした小さな違和感は、火災リスクの入口です。
異変を感じたら、無理に延命しない。迷ったときは、一人で抱え込まず、自治体や専門業者に相談する。それが一番早く、そして安全な近道です。
時間と安全を守る選択は、結果的に余計な出費や後悔を防ぎます。長く使ったこたつだからこそ、最後はきちんと。そんな気持ちで向き合っていただければと思います。










